ロウソクの科学
今話題の「ロウソクの科学を」をamazonで早速買ってみた。
19世紀の科学者であるファラデーの書いた本だ。
このような本が500円やそこらでクリックして購入できるのだから、
今の子供たちはなんて恵まれているんだろうとつくづく思う。
- ロウソクの科学 (角川文庫)
- KADOKAWA
- 2012-05-27
- 本
ノーベル化学賞の吉野彰氏が小学校4年生の時に読んで感銘を受けたという本。
うちの息子も同い年なのでぴったりだ。
最初の序文はかたぐるしい文なので息子もめげそうになっていたが、
本文に入ると読み進めるのが楽しくなってきたようだ。
途中で出てきた言葉が分からなかったようで、父親である私に聞いてきた。
「牛脂ってなに?」
ふむ、確か近くのスーパーで貰ってきた牛脂があったはずだ。
ごそごそ探していると一個冷凍庫の下に転がっていた。
「焼肉とかすき焼きとかの時に使うやつでお肉を買うとタダでもらえるんだぞ」
と教えてやった。
どうやら、この牛脂を使ったロウソクのことが出ていたらしい。
せっかくなので牛脂ロウソクを作ってみよう!
まず、小皿に牛脂をひとつ載せて電子レンジで融解する。
ティッシュをよったものを軸として満遍なく染み渡らせる。
その時に、ついでに毛細管現象についても教えてやる。
そのまま教えては面白みがないので、SUPER理科事典の索引から調べさせる。
しっかりと毛細管現象についても載っていて安心した。
さすが事典と名を売っているだけある!
その後、点火。
我が家はIHなので、火を見る機会があまりない。
私の子供のころはもちろんガスだったので、火は身近なものだったが、
今は花火か誕生日のロウソクくらいだろうか。
そういえば、アルコールランプやガスバーナーを使えない同級生もいたっけな。
即興で作った牛脂ロウソクだったが、思ったよりうまく燃えてくれた。
牛脂ひとつで40分燃やすことができた。
まだ残っていたので軸棒の位置をうまく調整すれば1時間は行けただろう。
年長の3番目の息子も興味深そうに見ていた。
部屋を暗くして赤い光を楽しみながら、
焼肉のような香り、
実際に触って軽いやけどをして、
牛脂を舐めてみて渋い顔をする。
本では味わえない五感での楽しみが実験にはある。
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